外国人のお客様と調整区域の山林売買での一幕

ある日、調整区域の山林の売買について外国の方からお問い合わせがありました。彼は車両の輸出業を営む方で、すでに同じような土地を購入しているとのことでした。ただし、外国人のお客様ということもあり、ローンが心配でした。しかし、事前審査が通っていると聞き、売り主にその旨を伝えて契約の承諾をもらいました。
売り主も事前審査が通っていれば安心だろうということで、他の土地の契約を結ぼうとしていました。しかし、その矢先、買主から「ローンがダメだった」との連絡が入ったのです。急いで買主指定の銀行に確認すると、「そちらはエリア外なのでローン審査の対象外です」との回答が。驚愕しました。事前審査の段階で分かっていたはずのことです。
外国人のお客様との言葉の壁があり、相手を信用するしかなかった今回の取引は、売り主にも多大な迷惑をかける結果となりました。幸いにも手付金は弊社で預かっていたため返金できましたが、本当に事前申し込みをしていたのか疑問が残る案件でした。
投稿者プロフィール

最新の投稿
2025年6月15日中古物件の隠れた魅力
2025年5月14日リースバック契約の落とし穴
2025年3月22日【配偶者居住権とは?~高齢化社会における安心の住まいの権利~】
2025年3月13日賃貸入居時の注意点


